ダンベルラテラルベントオーバー

🎬序章:なぜ“背中の肩”は、見落とされ続けるのか?

鏡で映る“前”ばかりを鍛えていませんか?
胸、腕、前肩……そのすべてに夢中になって、
ふとしたとき、こう思う。

「背中側の肩、全然育ってない……?」

そう、後部三角筋(肩の後ろ側)こそ、もっとも鍛え忘れられる部位。
でもそこに手をつけた瞬間、あなたのシルエットは360度、別物になる

その最短ルートが──
ダンベルラテラルベントオーバーなのです。


💡この種目、何がすごいの?

簡単に言えば、「前傾姿勢で横に開くレイズ種目」。
主に三角筋後部と僧帽筋中部〜下部に効かせることができます。

この動きによって得られるのは…

  • 後ろ姿の美しさ
  • 肩の立体感(後ろの張り)
  • 猫背改善・肩こり対策

つまり、ただの“筋トレ”じゃない。姿勢と印象を変えるエクササイズなんです。


🎯効く筋肉とその効果

筋肉主な効果
三角筋後部肩の後ろに丸みと厚みを作る。姿勢補正にも貢献
僧帽筋中部・下部肩甲骨の安定。巻き肩予防・デスクワーク疲れの軽減
ローテーターカフ肩関節の安定性向上(ケガ予防)
体幹姿勢を維持する補助として自然に鍛えられる

📋正しいやり方(フォームとポイント)

▶ セットアップ

  • 両手にダンベルを持ち、膝を軽く曲げる
  • 上体を45〜60度程度前傾させる(腰が丸くならないよう注意)
  • ダンベルは足の前に自然に垂らすように持つ(手のひらは向かい合う)

▶ 動作

  1. 肘を軽く曲げたまま、両手を左右に開くように持ち上げる
  2. 肩甲骨は寄せすぎず、“開いたまま”意識でキープ
  3. ダンベルが肩の高さまで上がったら1秒キープ
  4. ゆっくりと元の位置に戻す(重力に逆らう意識)

🔑ポイント:「背中の肩で“羽ばたく”ように」。腕でなく後部三角筋で動かすこと!


🚫よくあるNGと対策

NG動作修正ポイント
腰が丸まる→ 骨盤を立てて、背筋まっすぐの状態で前傾を保つ
肘が伸びすぎている→ 肘は“ロックしない程度に軽く曲げる”のが正解
僧帽筋にばかり効いてしまう→ 肩甲骨を寄せすぎず、肩をすくめない
勢いで上げてしまう→ 動作はゆっくり&コントロール重視

💪回数・セットの目安

目的重量回数・セット数
筋肥大中重量(5〜8kg)10〜12回 × 3〜4セット
姿勢改善・肩こり対策軽量(2〜4kg)15〜20回 × 2〜3セット(テンポゆっくり)
ウォームアップ超軽量(1〜2kg or 自重)15回 × 2セット(肩のスイッチを入れる)

🔁組み合わせたいおすすめメニュー

種目狙い
ダンベルショルダープレス肩の厚み(前・中部)
サイドレイズ肩幅(中部)
フェイスプル後部+僧帽筋の補助強化
ラットプルダウン背中の広がりと引きの強化

背中〜肩にかけての“見えない筋肉群”を網羅的に育てられる組み合わせ。


👀実体験(筆者:30代男性・猫背持ち)

筆者はかつて「肩トレ=ショルダープレス+サイドレイズ」だけ。
でも、背中側の肩が育たず、どこか前のめりな体型に…。

そこで出会ったのが、このダンベルラテラルベントオーバー。

  • 最初は「全然効かない…?」と感じていたが、軽い重量にしてフォームを丁寧にした途端、大爆発
  • 2週間で“肩後ろ”の張りと立体感が明確に
  • 姿勢が自然と整い、仕事中の肩こりが激減

「見えない部位を鍛える」って、見える結果を生むんだ。
と、実感できた数少ない種目のひとつでした。


✅まとめ:肩の“後ろ”が、あなたの“印象”を変える

  • ダンベルラテラルベントオーバーは**“地味に見えて超重要”**な肩トレ種目
  • 猫背・巻き肩の改善、姿勢の安定、後ろ姿の変化に直結
  • 軽い重量でも「効かせる技術」を磨くと、背中の表情が変わる

筋トレは「目に見える場所」だけでなく、
“見えないところ”を育てる人が、最終的に強く美しくなる

さあ今日も、ダンベルを握って、背中から変えていこう。