ベントアーム・ダンベルプルオーバー

🎬序章:1つの動きで“胸”と“背中”が変わるなんて、信じられる?

「ベンチプレスで胸を鍛える」
「ラットプルダウンで背中を鍛える」

多くの人は、筋肉を部位ごとに分けて鍛えると思っている。
でも、そんな常識を覆す“魔法の種目”がある。

それが──
ベントアーム・ダンベルプルオーバー

この1種目で、胸と背中が同時に育つ
筋トレ上級者がこっそり愛してやまない、筋肉の“境界”を攻めるエクササイズなのだ。


💪ベントアーム・ダンベルプルオーバーとは?

▶ 簡単に言えば…

  • ダンベルを両手で握り、ベンチに仰向けになる
  • 腕を軽く曲げた状態(=ベントアーム)で、頭の後ろまでダンベルを下ろし
  • 胸の真上まで持ち上げて戻す

これだけ。

でもこの動き、**胸を開くようにストレッチし、背中を“伸ばしてから縮める”**という
2つの動作を同時にこなす、超効率的な一手なんです。


🎯主に効く部位はどこ?

部位働き
大胸筋(胸)開く・締める動作で刺激を得る
広背筋(背中)腕を頭上から引く動作で収縮
上腕三頭筋ダンベルを支える役割
前鋸筋・腹筋群安定と引き締めを担うサポーター

👉 実際には、“胸 or 背中のどちらに効かせるか”を意識によって調整できるという
“意識が命”の種目でもあります。


💡ベントアームとストレートアームの違いは?

比較項目ベントアームストレートアーム
腕の角度曲げる(約90度)ほぼ伸ばす
使う重量重めも扱える軽め推奨
メインターゲット胸・背中両方背中寄り(ストレッチ感強)
安定性高め(肘固定しやすい)少し不安定(フォーム維持が難しい)

ベントアームはより“力を込めやすく、重さをかけやすい”のがポイント。
つまり、筋肥大を狙うにはかなり優秀な選択肢ということ!


📋正しいやり方|ステップ解説

  1. フラットベンチに仰向けになる
  2. 両手で1つのダンベルを縦に持つ(プレート同士を合わせるように)
  3. 肘を軽く曲げ、ダンベルを胸の上にセット
  4. 息を吸いながら、ゆっくりと頭の後ろに向かって下ろす
  5. 胸がストレッチされる感覚を得たら、息を吐きながら元に戻す

🔑ポイント:

  • 背中を反らしすぎない(腰を浮かせすぎるとケガの原因)
  • 肘の角度は常に一定に保つ
  • ダンベルを“前腕ごと動かす”イメージで!

🚫よくあるNGフォーム

  • ❌ 重すぎるダンベルを無理に使う
  • ❌ 肘がピンピンに伸びて“関節で耐えている”
  • ❌ 勢いよく振って、可動域を無視

✔ 解決法は「軽すぎると感じる重量から始めて、フォームを完全に習得すること」


🔥効果と魅力まとめ

✅ 胸も背中も同時に育てる“時短トレ”

「時間がないけど効かせたい人」に最強。

✅ 胸の開きが改善、呼吸も深くなる

→ 姿勢が良くなり、“猫背改善”にも貢献!

✅ 広背筋のストレッチ効果で“美しい逆三角形”へ

→ ボディラインを整えたい男女に人気。


💪おすすめの回数・セット

目的重量回数・セット
胸の筋肥大中〜高重量8〜10回 × 3セット
背中ストレッチ&シェイプ軽〜中重量12〜15回 × 2〜3セット
姿勢改善・柔軟性アップ軽重量15〜20回 × 2セット(スローフォーム)

👀筆者の体験談(30代・上級者風初心者)

筆者は「胸も背中も伸び悩み、トレがマンネリ化」していた。
“効率よく両方鍛えたい”というワガママな願望を持ち、出会ったのがこのベントアーム・プルオーバー。

最初は感覚がつかめなかったが、週2回ペースでやり込んでいくうちに…

  • 胸のストレッチ感が病みつきに
  • 広背筋のラインが浮き出るように
  • ベンチプレスが強くなった(補助筋が育った影響かも)

地味だけど、効く。
派手じゃないけど、頼れる。
それがこの種目の“玄人感”です。


🔁おすすめメニューの組み方

トレ構成意図
ベンチプレス(胸の押し)メイン種目として胸厚を出す
プルオーバー(胸+背中の境界)ストレッチと境界線作り
ダンベルロウ(背中の引き)背中の厚みを演出
プランク(体幹)全体の安定性と姿勢保持に貢献

→ 背面と前面のバランスが整う最高の布陣!


✅まとめ|“境界線に効かせる種目”こそ、上級の証

  • 胸と背中の“接点”に意識を向けられるか
  • ストレッチ&収縮を同時に感じられるか
  • 丁寧に扱えるフォームを保てるか

これらを満たすトレーニングこそ、「玄人感」あふれる筋トレの世界です。

ベントアーム・ダンベルプルオーバーは、“攻め”でもあり、“守り”でもある。
時間がない日でも、1種目だけ選ぶとしたら──これしかない。